”色”を疑う
”色”とは何か。
人間は様々な刺激を脳で処理し、それを「感覚」と呼ぶ。
”色”は「波」であり、それ以外の何物でもない。
にもかかわらず、人はそれを勝手に脳で処理をし、その”色”に感情をのせてみたりする。”波”を感情に変換していると考えると変な感じがするが、事実であると言わざるを得ないであろう。多くの人は青いカレーを好んで食べないし、赤いものを見て冷静にはなれない。
”色”とは何だろうか。本当に存在するだろうか。脳で”色”というものを自分なりに解釈しているだけであり、本当はこの世界は白黒(もしかしたら白と黒という概念も必要ないかもしれない)なのではないか。他の人の見ている”赤”と自分が見ている”赤”は本当に同じであろうか。もしかしたら、自分の見ている”赤”は他の人の見る”青”なのではないだろうか。そうなると、地球が赤い可能性も否定できないのではないか。
しかし、そのように考える私でもスマホを買うときは”色”にこだわるし、部屋の家具の色も焦げ茶色で統一したいと思う。もしも、私が間違えてピンクのカーテンを取り付けてしまったなら、落ち着かなくて寝れないことになるであろう(決してピンクのカーテンを否定しているわけでない、好みでないだけである)。
やはり、”色”の存在を疑う私であっても、”色”にこだわってしまうのが現実である。
しかし、”色”の違いは単に波長の違いであり”色”にこだわる意味など全くないと主張するものがいても決しておかしくはない。
”色”と”人間”の解釈は不思議なものである。
以上。